AI搭載のクラウドカメラで未成年を守る技術
坂正範(まさ)です。本日は飲酒に関する記事を取り上げていきます。
AI搭載のクラウドカメラ「Ciao Camera」を使用。店員による確認漏れが多かったという来店者の年齢確認をAIを使って行い、未成年者へのアルコール提供を未然に防ぐことを目指した。
未成年飲酒&喫煙を未然に防ぐ技術とは!?
東京に本社を構える株式会社チャオがディープラーニングを使った画像認識サービス「Amazon Rekognition Image」の顔認識機能を活用し、未成年かもしれない「要年齢確認者」を判別する独自の識別エンジンが構築することで実現しています。
実証実験の結果では、2018年7月下旬~10月末の来店者約5万8000人に対して、未成年者の検知率は96.1%と高く、ディープラーニングを使用していることから、被験者が増えるごとにデータが蓄積されていきますので、検知率の向上が期待できます。
日本における未成年者の飲酒/喫煙理率はどれくらい?
2012年度の統計結果によると、月単位で飲酒をしている高校性が15%強、喫煙している高校生が10%強となっています。
引用元:https://www.gakkohoken.jp/files/theme/toko/h24_kitsueninshuchosa.pdf
未成年者の飲酒/喫煙がダメな理由とは?
法律で禁止されているため、違法となることはもちろんのこと、以下のリスクがあります。
- 飲酒では、脳障害や性腺機能障害を引き起こす可能性が高くなる。
- 喫煙では、発育障害(低身長、脳障害、運動能力低下)、がんの発病を引き起こす可能性が高くなる。
Ciao Camera導入による"お店"と"顧客"のメリットとは!?
顧客としては、年齢確認されることなく、スムーズにお店に入れることから、入口でもたつくことがなくなります。また近年では、明らかな成人男性であっても年齢確認が義務付けられている店舗も多くなり、身分証明書がないと入店できないお店もあることから、顧客側にはメリットがあると言えます。
お店側としては、未成年者に飲酒させたことにより、50万円以下の罰金に処すと定められており、また、酒類販売業者免許が取消となることがあり、お店自体を運営できなくなる恐れがあるため、未成年者の来店を未然に防ぐことは、大きなメリットと言えます。
また、特筆すべき点としては、"AI搭載のクラウドカメラ"を利用していることから、1店舗で取得したデータをCiao Camera導入した全店舗で利用することができ、その分、被験者が増えることから、データが蓄積され検知率の向上が期待できます。
おわりに
"1店舗で取得したデータをCiao Camera導入した全店舗で利用することができ"の点において、AI技術の進歩や実用性の向上のためには、必ず"データ(情報)"が必要となります。今後AI化進む中で、今まで以上に"データ(情報)"は価値が上がってくると思います。
"データ(情報)"は無形の財産であり、どんなに量が増えても質がなく、本当に簡単に流出してしまいます。今後の事業展開を考える上で、セキュリティ対策は切っても切り離せないものとなってくるのではないでしょうか。