変なホテルの"変"の本当の意味とは!?
坂正範(さかまさのり)です。今日はこんなユニークなニュースを見つけました。
1月17日(木)、ロボットと最新設備を取り入れた「変なホテル福岡 博多」(福岡市博多区)にオープンした。
エイチ・アイ・エスグループが展開しており、1号店は2015年に同グループが運営する"ハウステンボス"で開業し、世界で初めてロボットがホテルの接客をしたことで、ギネス世界記録に認定されているそうです。
変なホテルでは、人型のロボットと恐竜型のロボットがフロントに立ち、チェックインとチェックアウトの手続きを行う。
しかし開業当初、ロボットの動きはまだぎこちなく、客から「動きが遅い」などのクレームが相次いだ。
しかしこうしたクレームは変なホテル側には想定内で、周囲からロボットに接客させるのは時期尚早と言われるなかで、わざと見切り発進したのである。それは、ロボット接客が未完成のまま客に泊まらせたほうが評判になると踏んだからだ。
この狙いは見事的中し、変なホテルの開業時の2015年には6種82台のロボットしかなかったが、2年後の2017年には25種200台にまで増えた。そして変なホテルの人の勤務者は、2015年の30人から2017年の7人にまで減った。
AIロボットが接客する"変なホテル"が長崎にある |AI/人工知能のビジネス活用発信メディア【NISSENデジタルハブ】
エイチ・アイ・エスの澤田社長は、経営破綻に陥った"ハウステンボス"を復活させ、そしてハウステンボスを"ただの商業施設"としてだけで捉えるのではなく、ハウステンボスを"開発したロボットの実証拠点"として利用しています。
そうすることで、早い段階で実証実験を繰り返し実施でき、トライ&エラーのサイクルを早くすることで、どこよりも早いロボット導入の実現に成功しています。
澤田社長は、
変なホテルは、ロボットが働いているから"変な"わけではない。絶えず変化して進化するから"変"とつけた。
と語っており、時代の最先端を行くビジョンが感じられます。
時代の流れがとてつもない速度で進んでいる昨今において、どこよりも早く他社とは違うサービスを展開して、顧客に「このサービスなら、エイチ・アイ・エス」イメージを植え付けることは、最大の武器であると感じました。
ぜひ私も「変なホテル」に足を運んでみたいと思います。